にょすけ

記事一覧(9)

連詩「あおについて」

【あおについて】作:らぴ&にょすけ明日の事を考えるみたいに、あおについて考える。窓の外の灯りは、露に光り、溶けて落ちる夏の息だ。露の中に映るあお。ゆらめくようにきらめくように一瞬を映しては消えてゆくそのあおはどこで生まれるのか。君の中に移るあお。ゆらめくようにきらめくように青春を崩しては揺れてゆくこのあおはここで生まれたのか。崩れた青春をかき集めて汗と涙で固めて踏みしめて進む頭上に広がるあおはどこまでも遠く手が届かない空いた窓、消し忘れた日直と、薫風がひろげたカーテンと屋上の告白をかき消しているどこまでも遠く手が届かない乾いた風が濡れた頬を冷やす動かない足と動きすぎる心臓あつい夏の衝動とあおい夏の鼓動と来ない君の足音あおとしろのビロード青春を崩しては揺れていく一瞬を移しては消えていくそのあおはどこで生まれたのか。あおい木々の向こうかあおい海の向こうかあおい空の向こうかあおい僕のこころかあおい君のひとみかあおの事を考えるみたいに、君について考える。来ない君の足音。あおい夏の鼓動と。どこまでも遠く、どこまでも遠く。どこまでも遠く手が届かない。届かない、明日を、思いながらあおを想う。もしも、僕の体があおい鳥になれたらこの想いは風に溶かして君だけの幸せを届けに行くのに。

もじあそシナリオ【冒険者の酒場は今日もうるさい】~レッドドラゴンの肉を奪い合え~

※このシナリオは「のべるぶ」内コンテンツ「もじあそ」にて作成された  文章の即興劇です。 ※もじあそとは、文章でセリフを紡ぎながら作成する大人数参加型の  合作シナリオ作成あそびです。 ◆◆◆事前設定◆◆◆  タイトル:【冒険者の酒場は今日もうるさい】  ここは、夢と魔法と剣戟とほんの少しの愛と欲望の集まる
ファンタジー冒険者の宿「かたじけぬ亭」 腹を満たす為だけの飯に 酔いを回す為だけに飲む酒 この酒場は、毎日うるさい。 今日も、クエストに失敗したドワーフや
女に振られた不良僧侶。 勇者を夢見る無職の遊び人。
沢山の冒険者が集まっている。 ◆◆◆  【クエスト①のお話のはじまり】 「かたじけぬ亭」は今日も昼から賑やかだ。 様々な冒険者が集まり始めた頃、食肉業者がかなじけぬ亭に入ってきた。 業者が言うには、中々お目にかかれない「レッドドラゴンのしっぽ肉」が手に入ったそうだ。 冒険者たちの目がギラついた。 店員の誰かが言う「これ、1人前しかないけど……どうします?」【【【レッドドラゴンのしっぽ肉を取り合え】】】 ◆◆◆配役◆◆◆(1:3:1) レンレン:女性・年齢不詳
 悪魔アイドル。めちゃくちゃ音痴
 歌う と、人が気絶するほど
 バックダンサーばかりをしている  ダイナ:女性 30代
 酒場の店員 基本キッチンだが足りない時はホールも手伝う 元旅の料理人 ロゼ:赤ワインのように美しい赤髪が特徴のクールビューティな女性
 酒に強く、お酒が大好きな、オ・ト・ナ
 職業は、踊り子だがなかなか人気が出ず、生活困難になってきたため、酒場にバイトの面接に来る  ミュート:ネズミ(酒場のオーナー)
 18時~24時は人の姿になる  シアン:年齢18歳 男
 魔法使いだが筋肉バカ寄り  ◆◆◆本編◆◆◆  レンレン「これ本物?」  ダイナ「はぁ…またやっかいなもんを」 シリア「何なのかしら?これは」 ロゼ「肉・・・肉よ肉!ワインに合う代物ね・・・これは絶対に逃せないわ」  ダイナ「レッドドラゴンのしっぽ肉、間違いないわね、、それにこの脂の乗り方、かなり良質な環境で育った個体でしょうね」 レンレン「毒とか…入ってないよね?」  シリア「気になるけど...取り合ってまで食べる気にはならないわ。ここで喧嘩とかされても困るし。」  ダイナ「…」 しっぽ肉を見つめる ダイナ「ふん、毒も無いどころかやっぱり最高級の品質だよ、これは」 ロゼ「あら、あなたたち乗り気じゃないのね、なら私がもらっていいかしら?」  レンレン「食べないとは言ってないわ!」 シリア「私はパス。」 ロゼ「私は数多なるワインを飲んできたの、この肉の美味しさをちゃんとわかるのは私だけよ」  ダイナ「そう急ぐもんでもないと思ったけど、鮮度が落ちても困るからね」  レンレン「何で決めるの?飲み比べとか?」 レンレン「歌なら自信あるわよ」  ダイナ「他にしっぽ肉食いてぇのがいねぇなら、二人にきめてもらうか?」 ダイナ「ちょっと待ってろよ」 ダイナ「貴重なしっぽ肉食いてぇやつはもういねぇかぁ?」 ミュート:「チュー!」  シアン「あ、俺も!! 食ってみたい!」 ダイナ「ほらまだいただろ」 ダイナ「…(小声)オーナーもです?」 ミュート:「チュ♪」(店で後でお酒と食べたい♪) レンレン「ん?三人と…1匹かな?」  ダイナ「そうみたいだな」 ダイナ「さーて、どう決めようか」 レンレン「手っ取り早くゲームで決める?」 ダイナ「最初は力比べもおもろいと思ったが…」 シアン「おっ! 力比べなら! ふんっ!ふんっ!」 0:力こぶを出してみせる  ダイナ「おおー悪くないな」 ダイナ「だが…」 0:オーナーを見ながら ダイナ「それじゃあ公平性にかくと思わないかい?」 ダイナ「だから、ここは『魔力棒倒し』でどうだ?」 ロゼ「魔力棒倒し?」  シアン「魔力棒倒しってなんだ」 レンレン「私もしらな~い」  ダイナ「あんたらガキの頃にやらなかったのかい、珍しいね」 ダイナ「ほら、このスライムの魔核に、特定の波長で魔力を注いでやると」 0:半透明な小さな小山が出来上がる ダイナ「そんでこの上に、適当な棒をぶっ刺してやって」 ロゼ「私、魔法使いでもなんでもないわよ?それでもできるのかしら?」  ダイナ「魔法は使えなくても、魔力はあるんだから、そもそもガキの遊びで、誰でもできるものよ」  レンレン「契約してくれたらある程度魔法使えるよ」  シアン「あ~!それ! 師匠にやらされたやつだ!! 俺、苦手なんだよ」 ロゼ「ふーん・・・じゃあ、それでいいんじゃないかしら」  ダイナ「大丈夫そうね、それでここから自分の魔力を少しだけ注ぐと」 0:スライムが少し削れる ダイナ「ね、これを繰り返して…本来は棒を倒したら負けだけど 今回は倒した人の勝ちにすればどうかしら?」 レンレン「OK~本気出していいよね?」 ◆◆◆ 『魔力棒倒し』 ルール説明
1人ずつ順番に
50から1〜5までの数字を引いていきます。 0にした人の勝ちです。  (例)
1人目50-2=48 2人目48-5=43 3人目43-4=39 のように順番にやっていきます ◆◆◆  シアン「あ、それなら大丈夫だな! 俺、繊細な魔力操作できねぇんだよ」 ロゼ「やってやるわ」  レンレン「最初から全部注ぎ込んじゃだめなの?」 レンレン「その方が大変そう~」  ロゼ「私からいくわ、50-4=46」 レンレン「はい!46-5=41」 シアン「じゃぁ、俺な。41-5=36」 ダイナ「(小声)あら、オーナー何処かに行っちゃったのかしら、忙しい人だものね」 ダイナ「一旦私が代わるわね」 ダイナ「36-3=33」  ロゼ「33-1=32」  レンレン「魔力制御できない!やっぱ 32-5=27」  シアン「27-5=22」 ダイナ「ふぅ、そういえば、あなた達しっぽ肉、どう食べたいの?」 シアン「俺、美味ければ何でもいいっす!」  ダイナ「美味ければって、どう調理しても美味しいのよね」 レンレン「お水と食べる!」ダイナ「お水とって…まぁそうね、素材の味を感じられるのはお水なのかしらね」  レンレン「今、酒を飲むと…私を私が抑えられる自信がないわ」 ダイナ「なるほどね、暴れられても困るから、その時は水にしておいてもらおうかね」  ダイナ「さて、『魔力棒倒し』続けていきましょうかね」 ダイナ「力のありそうな魔法使いくんが27-5=22といったところね」 ダイナ「次はオーナーなのだけど、できるかしら」  ミュート:「ダイナ、仕切ってくれてありがとう。では私の番か。ふむ22-4=18か」 ロゼ「そろそろ、ちゃんと考えないといけないんだろうけど・・・私にはそういうのはよくわからないわ、18-1=17」 レンレン「う~ん…魔力調整とかやっぱ無理! 17-5=12」 シアン「12-1=11。うぅぅ、魔力操作しんどい」  ミュート:「ふむ。11-2=9」  ロゼ「んー・・・9-3=6」  レンレン「コツを掴んできたわ! 6-4=2 やっぱり手加減とか性にあってないのかも」 シアン「……ん? ん?ん? ……なぁ、これ、俺が2引けば俺の勝ちか?」 0:シアン、長考の末、やや興奮気味にまくしたてる。  ロゼ「食うも食わぬもあなた次第よ」  シアン「やった! レッドドラゴンかぁ、幻の味!! 楽しみ過ぎるっ!! ついでに、炎系の魔法の威力なんかも上がったらありがてぇんだけど!」ミュート:「チューー……」  レンレン「くっ!私の右手が言うことを聞いてれば!」   ダイナ「そのようね、筋肉魔法使いあなたの勝ち、おめでとう!!」 ダイナ「それじゃ、作ってくるわ。なんでもよかったわね?」  シアン「はぃ! 美味しい物ならなんでもござれっ!なので!」 ダイナ「あいよ、ちょっと待ってな」 0:ダイナはキッチンへ向かい調理を開始した ダイナ「いつぶりだろうねぇ、ったく、懐かしく感じるなんて、アタシも歳か?」  ダイナ「できたよ、レッドドラゴンのテイルステーキだ。」  ダイナ「やっぱり、これが一番シンプルにこいつの美味しさを感じられるだろう」 ダイナ「強靭だがしなやかな動きをするその尻尾はただ硬いんじゃなく、ドラゴン特有の旨味のある脂がそれを可能としているんだ」 ダイナ「あいつらは自身の熱でその脂をコントロールして硬くしたり柔らかくしたりするのさ。だから、今回はレア気味にしてみたよ」 シアン「うっひゃぁ!! 美味そう!ぃゃ、絶対美味い! 食う前から分かる! いただきますっ!!!」  ダイナ:「あいよ、喜んでもらえてなにより、それじゃアタシは戻るかな」 0:シアン、ガツガツいきたいところをグッと抑えてじっくり味わう シアン「ふぅ。ごちそうさまでした! 今まで食べた中で一番うんまかったっす!」